本年も有り難う御座いました。
今年も、沢山の経験に恵まれ 有意義な体験を積む事ができました。
さて、
おかげさまで「吉兆」は平成22年11月21日、80周年を迎えることができます。湯木貞一が御鯛茶處を開店以来、時代の変化と共に伝統を受け継ぎ、これも皆様よりご贔屓あってのことと御礼申しあげます。
そして、80年という節目を迎えるにあたり、「京都吉兆・80周年記念プロジェクトチーム」の発足をご報告申し上げます。
80年という節目を京都吉兆の転換期と捉え、今後も、より皆様に愛される為、スタッフ全員が絆を固め、全社一丸となって、このプロジェクトを進めてまいります。
☆ プロジェクトのミッション=持続的に社会に必要とされる存在になる事。
☆ プロジェクトのビジョン=お客様に涙が出るほどの感動を与えること。
☆ ミッションとビジョンを達成するための戦略=守・破・離
(1)吉兆の伝統を再確認すること。(守)
→湯木貞一が創り、現会長徳岡孝二が維持し、さらに高めてきた京都吉兆の伝統を再確認し、忘れているもの、おざなりになっているものをもう一度見つめなおすことで、ミッションとビジョンを同時に達成する。
(2)新しい取組を行なうこと。(破・離)
→湯木貞一、徳岡孝二が創造し、守ってきたものをまねるのでなく、今の時代を魅了するような新しい取組を行うことで、ミッションとビジョンを同時に達成する。
上記の戦略(1)、(2)を遂行するための具体的な方法として現段階では下記のようなプロジェクトを考えております。
・他企業との周年記念タイアップ。
・リチャードジノリ(1735創業イタリアの陶磁器メーカー)とのルネッサンス・プロジェクト。
・一次産業の方々とのコラボレーション&地域活性化(風土料理のリ・デザイン)。
・湯木貞一の歩みを見る・・・・ など。
以上のような具体的な方法を考えておりますが、この他の具体的な戦術の案、及び、それらの戦術の各店舗への落としこみ(更なる詳細な戦術)案を、実行計画にまで到達させる作業は、プロジェクトチームを結成し、そこで推進することとします。
このプロジェクトを、先頭に立って企画し、推進するプロジェクトチームは、役員ではなく、スタッフの皆さんの中から選びたいと考えています。役員の一部はオブザーバーとしてプロジェクトチームを補佐いたします。専門家の方々にもプロジェクトチームに入ってもらい、メンバーを指導して頂く予定です。勿論、私、徳岡邦夫、直轄のチームです。
プロジェクトチームの一員となって、プロジェクトを推進したい方を募集して決定していきます。
なお、プロジェクトは来年一月より始動いたします。
また、上記のような具体的な戦術案を京都吉兆の社員から広く募ります。
プロジェクトチームの一員である前に、チーム京都吉兆の一員であります。
今後大きく飛躍するため、スタッフ全員が絆を固め、全社一丸となって、このプロジェクトを進めてまいります。
皆様におかれましては、今年以上に来年も、叱咤激励、御指導御鞭撻を宜しくお願い致します。
本年は、本当に有難う御座いました。
心から、御礼申し上げます。
皆様も、良いお年をお迎え下さいませ。
平成二十一年十二月三十日
(株)京都吉兆 代表取締役社長
徳岡 邦夫