京都府とトスカーナ州の経済・環境交流と、
京都市とフィレンツェの姉妹都市交流50周年の
記念イベントのために、6/1〜6/8の期間で、
フィレンツェとミラノに、料理人仲間と行ってきました。
フィレンツェでは、イタリアの老舗レストラン「サバティーニ」で
60名の方に日本料理を振る舞うのですが、
残念ながらEU諸国は、魚も肉も日本の食材の輸入が許可されておらず、
イタリアの食材を使って日本料理を作ることに。
私の担当は、八寸でした。
品数が多くて大変!!
皆さんのお手伝いもあり、何とかイタリアの方にも
喜んで頂ける日本文化を表現する料理が出来たと思います。
けれど、やはり食材集めは大変でした。
フィレンツェ滞在中、食材探しに市場に買い出しに行きました。
もともと生で魚を食べる習慣のない国ですので、
用意してもらったマグロは、塩水に浸かっていて
生ではとても食べられない状態。
鮮度のよい魚はなかなか見つからずーー、
とそこに、たまたま生の黒マグロを発見!
ちょっと大きく7kgもありましたが購入しました。
フィレンツェではお造里として、ミラノの立食パーティ120名様では、
寿司として提供しました。
私も即興で、寿司を握りましたよ。
私と菊乃井の村田さんのマグロの握り、
日本では食べられない一品です(笑)。
お肉は、赤身の多いピエモンテ牛でしたが、
味のしっかりしたお肉でしたので、
フィレンツェではしゃぶしゃぶを、
ミラノでは、ローストして仕上げることにしました。
しゃぶしゃぶは、生肉を薄〜く包丁で切ることになり、これは私が担当。
200枚の生肉の手切りは、結構大変でしたね。
海外でのイベントは、想定外のことが多く、
予定通りにいかないことばかりですが、
それをなんとかする葛藤も楽しいものです。
今月末からは、いよいよミラノ博でのイベントに参加します。
準備は万端ですが、予期せぬ出来事がまたありそうです。