梅雨前のさわやかな季節ですが、いかがお過ごしでしょうか。
先月行われたボッテガ・ヴェネタのイベントの様子が、
「婦人画報」本誌にも少しだけ紹介される
ということですので、ちょっと前のことですが
その時のお話しをもうひとつ。
「桜の会」ということだったのですが、
今年の桜は一気に咲いてしまったこともあり、
見頃はもう過ぎてしまいーー。
けれど、桜の代わりに藤の花が咲き始め、
他の木々も新緑の萠色が美しい宵でした。
満開の美しさばかりが、注目されがちな桜ですが、
はらはらと散る桜の花びらと、芽吹いたばかりの
若葉の瑞々しさは、生と死が共存する一瞬の美しさ!
1年でほんの少しの時季しか体験できない瞬間です。
これこそが、日本人の感性である陰と陽の調和の美であり、
華やかだけではない、奥ゆかしい美の楽しみ方ではないでしょうか。
そして今回のイベントテーマである「美はその奥にある」
ではないかと思いました。
みなさまとこのような素敵な夜を一緒に過ごせたことに感謝します。