HANA吉兆に一つ星を頂きました。
ありがとうございました。
皆様のご愛顧に心より感謝申し上げます。
ここ数年は、外国の方で予約が埋まってしまう日もあるほど、
いろいろな国のお客様がいらっしゃいます。
海外からの問い合せや取材も多く、
日本料理への注目の高まりを実感します。
「吉兆」の創業者である祖父の湯木貞一は、1963年に
“世界の名物 日本料理”という言葉を理念に挙げました。
今、世界における日本料理のポジションは確実に高くなり、
日本の食材の質の高さも多くの人たちが知るようになりました。
まさしく、この祖父の言葉が現実になろうとしているような
気がします。
そしてミシュランの星を頂くたびに思うのは、
私たちの料理を支えているのは、食材を提供してくださる
第一次産業に携わる人たちであること。
これらを大切に守り、活性化することが我々の責務と年々強く思います。
今後は、農家さんや漁師さんとともに、
海外で食材から一緒に創り出すプロジェクトもやっていきたいと
思っています。
そうすればもっと日本料理の美味さの可能性も広がると思うのです。
日本料理は、日本の文化を支えています。
この素晴らしい日本文化を伝承する一人として、
「京都吉兆」のスタッフと共に、
より多くの人たちに喜ばれるよう精進し、
“世界の名物”を作り上げていきたいと思います。
今後とも、よろしくお願い致します。