萩の開花時期は、6月中頃〜10月末頃です。 豆科で秋の七草のひとつです。
日本各地の山野でごくふつうに見られ、萩といえば山萩を指しっているように思います。
「萩」の字は、”秋”の”草(草かんむり)”なのでまさに秋の花ですが、早いものは夏前から咲き出しています。(今、嵐山吉兆の待幸亭では萩が咲き乱れようとしています。)
花は豆のような蝶形の花です。枝や葉は家畜の飼料や屋根ふきの材料に、葉を落とした枝を束ねて箒(ほうき)に、根を煎じて、めまいやのぼせの薬にするなど、人々の生活にも溶け込んでいいたようです。 秋の十五夜に、薄(すすき)、おだんごと一緒に 縁側などに置いて供える習慣がある地域もあるそうです。
地上部は一部を残して枯死するため、毎年新しい芽を出すことから「はえぎ(生え芽)」となり、 しだいに「はぎ」と呼ばれるように なったと聞きました。
あんこのおもちに「ぼたもち」と「おはぎ」が ありますが、じつは同じものです。
春のお彼岸に食べるのは、春を代表する花の 「牡丹(ぼたん)」にちなんで 「牡丹餅」→「ぼたんもち」→「ぼたもち」と 呼ばれ、秋のお彼岸に食べるのは、秋を代表する花の「萩」にちなんで「萩餅」→「おはぎもち」→「おはぎ」と 呼ばれるようになったらしいです。 ヘーェ〜!!
各地で 呼び名が違い 「庭見草」(にわみぐさ)、「野守草」(のもりぐさ)、「初見草」(はつみぐ)と呼ぶ所もあるようです。
9月18日の誕生花で 花言葉は「柔軟な精神」、宮城県の県花 でもあるそうです。
萩を 詠んだ歌は 沢山あります。
一家(ひとつや)に
遊女も寝たり
萩と月 松尾芭蕉
白露を
こぼさぬ萩の
うねりかな 松尾芭蕉
わけている
庭しもやがて
野辺なれば
萩の盛りを
西行法師
秋風は
涼しくなりぬ
馬並(な)めて
いざ野に行かな
萩の花見に
万葉集
人皆は
萩を秋といふ
よし我は
尾花が末を
秋とは言はむ
万葉集
わが岳(おか)に
さを鹿来鳴く
初萩の
花妻問ひに
来鳴くさを鹿
万葉集
高円(たかまど)の
野べの秋萩
いたづらに
咲きか散るらむ
見る人なしに
万葉集
高円(たかまど)の
野べの秋萩
この頃の
暁(あかつき)露に
咲きにけるかも
大伴家持 万葉集
指進(さしずみ)の
栗栖(くるす)の
小野の
萩の花
花散らむ時にし
